医薬科学類とはAbout
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医薬科学類設置の趣旨
世界に先駆けて超高齢化社会を迎えた日本。いかに健康的に長生きをするかが、大きな課題となっています。課題解決の重要な策として、医療分野における研究開発をより促進することが挙げられます。そのためには、基礎医学・生命医科学分野および基礎薬学・創薬科学分野の研究基盤を強化し、国際的競争力を備えた上で、世界をリードできる先進的医療、画期的新薬の開発につなげていくことが不可欠です。
今日の世界的な動向として、基礎研究の成果を医療技術や新薬の開発へと展開する研究(トランスレーショナル・リサーチ)のみならず、医療現場で得られた知見・情報に基づく新たな課題をフィードバックし、基礎研究により解決を図る研究(リバース・トランスレーショナル・リサーチ)も重視されています。それに伴い、研究分野や技術の多様化・高度化・複雑化が進行しており、次代の医療分野の研究開発を担うためには、医学分野と薬学分野にまたがる幅広い知識を習得した上で各々の専門性を極めた、卓越した医薬科学研究者が必要になります。
このような背景の中、150年以上の歴史と伝統を持ち、高度な研究力と教育力を兼ね備えた本学の医学と薬学が手を結び、令和3年度から新たに医薬科学類を設置することにしました。医学と薬学の基礎を学んで幅広い視点を身に付けた上で、基礎医学・生命医科学分野(生命医科学コース)あるいは基礎薬学・創薬科学分野(創薬科学コース)の深い専門性を習得し、将来、先端的な医薬科学研究を世界レベルで推進し、成果を先進医療や画期的新薬開発に展開できるイノベイティブな研究者人材を養成します。
医と薬に精通
世界をリードする研究者の養成
医薬科学類の基本理念
医学・薬学の幅広い視点といずれかの深い専門性を併せ持つ
特色ある医薬科学研究者を養成
次代の先進医療や画期的新薬開発等の
イノベーションにつながる先端的な医薬科学研究を
世界レベルで展開できる高度な研究者人材を輩出
医薬科学類の基本理念は、医学・薬学の幅広い視点といずれかの深い専門性を併せ持つ特色ある医薬科学研究者を養成することです。これにより、次代の先進医療や画期的新薬開発等のイノベーションにつながる先端的な医薬科学研究を世界レベルで展開できる高度な研究者人材を輩出することを目指しています。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
本学類では、所定の卒業要件を満たし、以下に掲げる生命医科学コースの学習成果を達成した者に学士(生命医科学)の学位を、創薬科学コースの学習成果を達成した者に学士(創薬科学)の学位をそれぞれ授与します。
学習成果
- 1)医学と薬学の基礎知識(両コース共通)
- 医学と薬学の各分野の根幹となる基礎的知識を身につける。
- 医薬科学研究に取り組む上で必要な基礎的知識を身につける。
生命医科学コース
2)基礎医学・生命医科学領域の研究を遂行するために必要な専門的知識・スキル- 基礎医学の専門的知識を身につける。
- 生命医科学各分野の基礎的な知識・スキルを身につける。
- 基礎医学・生命医科学の特定領域の深い専門性を身につける。
- 主体的な自己研鑽により、身につけた専門的知識・スキルを実践レベルまで発展させることができる。
創薬科学コース
2)基礎薬学・創薬科学領域の研究を遂行するために必要な専門的知識・スキル- 基礎薬学の専門的知識を身につける。
- 創薬科学各分野の基礎的な知識・スキルを身につける。
- 基礎薬学・創薬科学の特定領域の深い専門性を身につける。
- 主体的な自己研鑽により、身につけた専門的知識・スキルを実践レベルまで発展させることができる。
- 3)世界をリードする研究者に求められる研究マインド、倫理観、国際性(両コース共通)
- 専門分野の未解決な問題を抽出して解決する意欲と基礎的な能力を身につける。
- 論理的な思考力と表現力を身につけ、他者と論理的に議論できる。
- 生命倫理と研究倫理の基礎的知識を身につける。
- 国際的視野を有し、英語でコミュニケーションする基礎を身につける。
期待する学生像(アドミッション・ポリシー)
基礎医学、基礎薬学を広く学び、生命医科学や創薬科学の発展に興味をもつ研究心旺盛な人、次代の先進医療や画期的新薬開発等のイノベーションにつながる研究成果を挙げて社会に貢献したい学生諸君の入学を期待します。世界最先端の研究を自ら推進し、活躍する生命医科学、創薬科学の教育・研究者に育って欲しいと考えていますので、卒業後に大学院(博士前期・後期課程)への進学を強く勧めています。