金沢大学 医薬保健学域 医薬科学類

研究Research

生命医科学コース細胞分子機能学研究分野ホームページ

スタッフ

  • 教 授:安藤  仁(薬理学、臨床薬理学、内科学)
  • 講 師:長田 直人(代謝学)
  • 助 教:盛重 純一(脂質生化学)

主な研究テーマ

  • 体内時計の病態生理学的意義の解明と体内時計制御薬の開発
  • 時間薬理学研究
  • 生活習慣病の発症機序解明と治療薬の開発

研究の概要

 当研究分野では、「時間」と「生活習慣病」をキーワードに研究を行っています。
 私たちの体を構成する細胞の一つ一つには、複数の時計遺伝子からなる「体内時計」 が備わっています。この体内時計が24時間の時を刻むことにより、私たちの体の機能には24時間のリズムがもたらされ、体を常に最適な状態に保っています。そのため、体内時計が乱れた場合には糖尿病、高血圧、肥満、癌などのいわゆる生活習慣病を発症しやすくなることが、私たちを含めた多くのグループの研究により明らかになってきました。現代は24時間社会であり、体内時計の障害は近年の生活習慣病増加の一因であると考えられます。そこで私たちは、体内時計の障害が生活習慣病をひき起こすメカニズムを解明し、生活習慣病の予防・治療に役立つ体内時計制御薬の開発を目指しています。
 また、様々な体の機能には24時間のリズムが認められるため、薬の効果や安全性は薬を投与する時刻によって変化します。そこで、薬の有用性を高めるために、時刻による変動メカニズムを解明し(時間薬理学研究)、それぞれの薬を最適な時刻に投与する「時間治療」の普及を目指しています。

先端研究紹介動画