金沢大学 医薬保健学域 医薬科学類

研究Research

生命医科学コース衛生学・公衆衛生学研究分野ホームページ

スタッフ

  • 教 授:中村 裕之(衛生学・公衆衛生学)
  • 准教授:原  章規(公衆衛生学、腎臓内科学)
  • 特任助教:辻口 博聖(衛生学・公衆衛生学)

主な研究テーマ

  • アレルギー疾患における環境因子と分子疫学
  • 生活習慣病に関する疫学

研究の概要

 衛生学・公衆衛生学教室は、社会医学を担当する教室として位置づけられており、その研究と教育は、予防医学の理念に基づいている。研究方法も疫学調査から環境医学、生化学・分子生物学的手法を用いた分子環境予防医学的な解析まで幅広い。
 現在、1)個人ごとの疾病予防法の開発を目指したスーパー予防医学を提唱し、能登地域における生涯一貫型、全住民参加型の健康づくりを推進するための疫学研究を実施している。スーパー予防医学とは、0次から3次まで網羅した革新的予防法を言う(図)。2)生活習慣病やアレルギー疾患における遺伝と環境の相互作用やエピジェネティクスに関する研究、3)黄砂や環境中化学物質による健康影響、特にアレルギー疾患に対する影響の調査、4)就学前児童における生活習慣と食育教育に関する調査研究、5)高齢者の生活の質(QOL)および疾病構造に与える要因分析を中心とした医療費・介護給付費の適正化に向けた医療経済疫学、6)酸化ストレスによる抗酸化物質代謝の変化に関する研究、7)リプロダクティヴ・ヘルス/ライツの視点に基づいた生殖医療の質の向上と新しい生命倫理の構築に関する研究、8)職場における安全衛生と職業性疾病の予防に関する研究をテーマとしている。
 近年の超高齢化社会の到来に伴う医療崩壊、健康地域格差に備え、健康医療政策提言型の予防医学も視野に入れ、予防法に対するエビデンスの蓄積を元に新しい予防医学の拠点を目指している。