スタッフ

• 教　授：佐々木　陽平（生薬学、薬用植物学）
• 助　教：安藤　広和（生薬学、薬用植物学）

主な研究テーマ

• 漢方生薬の栽培と修治に関する研究
• 薬用天然資源（漢方生薬，天然物）の品質および生物活性評価
• 新規生物活性天然物の探索からの創薬とケミカルバイオロジー（有機合成と化学的修飾、構造活性相関、細胞内分子標的の同定と作用機序解明）

研究の概要

生薬・薬用植物グループ（佐々木、安藤）

　漢方は、古代中国の医学に由来し、日本で独自に発展した伝統医学です。使用される漢方生薬は、日本の風土や気候に適した方法が開発され生産されてきました。しかしこれら国産生薬は現在、輸入品に置き換わり、日本での生産技術が失われている状況にあります。原料生薬の安定した供給や品質は漢方の持続的な使用に必要不可欠です。この課題に取り組むことができるのが薬学研究者です。
　私達の研究グループでは、国内有数の規模を誇る附属薬用植物園を活用して研究に取り組んでいます。すなわち原植物の栽培や収穫物の加工に関する最適な条件を確立することで漢方生薬の国産化を達成し、それらの品質を評価することを目指しています。
　また、世界の伝統医学のひとつ、アーユルヴェーダには「身土不二（その土地で育った人には、その土地でとれたものが最善である）」という考え方があります。この考えのもと、アーユルヴェーダ薬物の国産化に関する研究にも取り組んでいます。上述の漢方生薬の国産化という我々の目標もこの考え方によるものです。